- トップページ >
- コラム・広報誌 >
- やさしい患者学研究会 >
- インフォームドコンセント1
インフォームドコンセント 1
~ 説明内容書面で渡す ~
2003年9月、本院はすべての職員に初の「教職員心得」を配布しました。「心得」で最優先するのは「医療の安全」。次に「インフォームドコンセント(IC)の徹底」を挙げています。
ICとは「患者が必要な説明を受け、十分理解した上で、検査、治療やその他の医療行為を受ける、あるいは拒否する権利」。医療側は、患者に十分な説明を行うところから検査、治療を始めます。
本院では検査、病気の症状、治療方法、経過や予測される効果やリスクについて患者が十分に理解できる言葉で説明するよう心掛けています。説明内容は書面に記載して患者、家族に手渡します。
写真は実際に、脳腫瘍の患者に手渡した文書の例です。病名は「髄膜腫、視神経・内頸動脈近傍腫瘍」。症状として10%の悪性腫瘍の検査結果を告げ「視力・視野障害」「視神経萎縮」「頭痛」などがほぼ100%で現れ、精神症状、性格変化などについても可能性を指摘しています。
治療では、腫瘍を摘出する外科手術は、必要な全身麻酔を受けたすべての患者のうち、心停止した例は6,000例のうち5例、そのうち3例が死亡と成功率を挙げます。開頭腫瘍摘出で手術死亡率(手術後、1カ月以内の死亡)が全国的には10から20%、本院ではこれまでのところ0%、手術合併症の可能性、手術中の出血量、再発率などについても詳しく口頭でも述べていきます。
手術後の視力視野改善が40から60%認められ、10から25%では悪化するなど個々の患者の症例に沿って説明。本院でどのくらい術例があり、死亡率などがどうなのか十分に分かってもらうようにしています。
医者の説明とともに、この書面をたたき台に患者、家族は判断しなければなりません。当然、専門性の高い記述もあり、持ち帰って、他の医師らに相談することができます。相談の上、再度、質問するのも患者の権利です。本院では検査、疾病、手術など代表的な135例の説明書を作成しています。一般的な説明が書いてあるのみですから、個々の具体的なことについて患者自身が医師に質問すべきです。
この記事は2005年3月6日現在の状況を元に作成されたものです。
その後さまざまな変化があることはご了承ください。
