- トップページ >
- コラム・広報誌 >
- やさしい患者学研究会 >
- 検査のインフォームドコンセント 1
検査のインフォームドコンセント 1
~ 薬剤アレルギー注意 ~
検査の際にも、インフォームドコンセント(IC)は重要です。造影剤を使用したX線検査、CT検査、注腸検査など比較的簡単と思われている検査でも、アレルギー反応(薬剤アレルギー)と呼ばれる非常に強い症状が起きる場合があります。
これはほとんどの場合、投与直後に起こります。その中でも特に症状の激しいアナフィラキシー・ショック(急性薬剤アレルギー)は手足のしびれ、冷や汗などの症状から始まり、意識障害、呼吸困難が短時間で起こり、時には生命にかかわります。
特定の薬剤に対するアレルギーがあるのか、実際に使ってみなければ分かりません。検査前に、薄い薬剤でアレルギー反応が出現するかどうかのテストをしたことがありますが、あまり当てにならず、現在は無意味とされています。
まず、過去の検査で軽い手足のしびれ、冷や汗などのアレルギー反応が出た経験を持たれるならば、問診の際に話してください。ただ、やっかいなのは、過去に大丈夫だった薬剤でも、2度目に使用した場合、アレルギー症状を引き起こす場合があるということです。
アナフィラキシー・ショックが疑われた場合、5分以内に※1気管内挿管を行い、心肺蘇生を試みなければなりません。心臓が停止して、5分以内に肺に酸素を送らなければ、脳は致命的なダメージを受けます。一刻を争う適切な処置を行わなければなりません。1万人に1人程度、本院でも年に1人程度はアナフィラキシー・ショックを起こす患者がいます。
本院では救急カートを用意して、万全の体制を取っています。さらに、一刻を争う非常事態には、Jスタットと呼ばれ、医師らがすぐに駆けつけるよう緊急シグナルを発令して対応します。
過去にアレルギー反応を起こしたことのある薬剤の名前、症状などを記録しておきましょう。また、使用する薬剤によって検査にも危険が伴うことがあるのか、しっかりと聞いておきましょう。
※1気管内挿管:心配停止になった時、直接気管内にチューブを入れて肺に空気を送り込む心肺蘇生法。乳幼児らの場合、気管も細く挿入には熟練が必要。
この記事は2005年5月1日現在の状況を元に作成されたものです。
その後さまざまな変化があることはご了承ください。
