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検査のインフォームドコンセント 3 大腸内視鏡
~ 早期癌見落としも ~
大腸内視鏡(大腸カメラ)で早期癌を100%発見することは出来ません。それを頭に入れておきましょう。内視鏡検査でも早期癌を見落とすことがあります。
大腸内視鏡検査は前日から絶食して、朝再び下剤を服用して強制的に排便させ腸管内をきれいにします。大腸内視鏡ファイバースコープを肛門から直腸(S字結腸)、下行結腸、横行結腸、上行結腸、盲腸まで進めて観察していきます。
約1メートル50センチの大腸は蠕動をしています。ファイバースコープを進めながら観察し、盲腸まで到達すると、今度は引きながら観察していきます。早期の大腸癌から進行癌、さらには潰瘍性病変、ポリープ、憩室を観察し、病変部を生体鉗子で取り、病理検査に回します。内視鏡は腸管内を360度見ることができますが、蠕動していますから、蛇行する襞の内部を見ることが苦手です。ですから、不幸にも早期癌を見落とす場合があります。
また、絶対、安全という検査ではありません。前段階で下剤を大量に服用しますので、吐き気などの症状があります。大腸内視鏡で最も心配なのは、腸管を突き破る穿孔(腸に傷が付き穴があくこと)です。一般に1000人に1人か2人の頻度で発生する、と言われます。
検査する医師の熟練度によって違います。本院を含めて、年間1000件以上の大腸内視鏡検査を実施している病院を選んだほうがいいでしょう。
早期癌であれば、内視鏡の電気ナイフで焼き切る手術を行います。進行癌では開腹して外科手術をします。最近では、胆石などで行われている腹腔鏡下内視鏡術といって開腹せずに、内視鏡を使った手術も行われています。検査以上の熟練度を要しますので、専門医制度がスタートしました。現在、本院でも準備を進めています。
バリウムを使ったレントゲン検査をする注腸検査は大きい病変であれば発見できますが、内視鏡に比べて精度は落ちます。できるならば、内視鏡検査を勧めます。
この記事は2005年5月15日現在の状況を元に作成されたものです。
その後さまざまな変化があることはご了承ください。
