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検査のインフォームドコンセント 8 MRI
~ 脳や脊髄など鮮明に ~
MRIはマグネティック・レゾナンス・イメージングの略で核磁気共鳴という物理学の原理を利用して、内臓の三次元画像や断層画像を撮影する検査法です。脳腫瘍、脳血管障害(動脈瘤、出血、梗塞など)の検査に威力を発揮します。また脊髄の疾患、関節の診断に有効で、本院では椎間板ヘルニアなどの診断にMRIを使っています。
MRIはMR・CT(コンピュータートモグラフィー)とも呼ばれているように、一般的なX線CTと同様の三次元データが得られ、脳や腹部などの実質臓器の診断に有効でCTと似た面を持っています。CTはいずれMRIにとって代わると見られていましたが、両者の与える情報に差があることが判明したため、現在では組み合わせて使われたりします。
出血性梗塞という梗塞の後に出血が起きることがありますが、一般的に脳梗塞はMRIで診断され、その後の脳出血はCTが使われます。
腰の痛みの原因解明にMRIが使われます。20代から40代男性の腰の痛みでは椎間板ヘルニアなどを疑います。椎間板は背骨の骨と骨の間でクッションの役目をするコラーゲンに富んだ軟骨組織で、中には白色ゲル状で流動性のある髄核が入っています。脊椎のどこかに大きな圧力が掛かると、重みで押しつぶされた髄核がはみ出てしまいます。この髄核がはみ出た状態が椎間板ヘルニアで、腰の神経の根元(神経根)を圧迫することで激痛を感じるのです。
MRIの画像診断で、はみ出た髄核が脊髄を圧迫していることなどが鮮明に分かります。軽症の段階で診断を受け、消炎鎮痛剤の内服などとともに重い物を持たないなど日常生活の注意、理学療法、筋力トレーニング、水中歩行などで自然に消えていくことを期待します。いずれにしても下肢に痛みを感じた時点で診断を受けるべきです。
また、必要に応じて、MRIでもCTと同様に造影剤を静脈注射する場合があります。造影剤使用で、まれにアレルギー反応を起こす恐れがあります。問診では、過去の副作用歴などを詳しく話すようにしましょう。
この記事は2005年6月19日現在の状況を元に作成されたものです。
その後さまざまな変化があることはご了承ください。
