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検査のインフォームドコンセント 10 気管支鏡
~ 出血などのリスクも ~
気管支鏡は呼吸を行う気管支、肺に生じた病変の診断に用いる内視鏡です。直径5ミリほどの気管支鏡は胃の内視鏡(胃カメラ)と構造は似ていますし、胃内視鏡と同様に挿入時の苦痛を和らげるため、のどにキシロカイン(麻酔薬)を噴霧して苦痛を取り除いてから気管支、肺へ進めていきます。
最も重篤な合併症は生検に伴う大量出血です。1万人に5、6人程度、大量出血が報告されています。本院では年間に100例から120例の気管支鏡検査を実施しています。大量出血につながる小血管が通っている場所は隆起して見えますから、そこを押して確認をします。現在、専門医3人で検査に当たっています。隆起部分を避け、慎重に検査を進めますが、それでも予想以上の大量出血につながる場合があります。
生検に伴う気胸は1000人に2人程度報告されています。肺は内部に空気を含み、周りを皮に包まれたような構造になっています。病変は肺の表面にあり、生検時に皮の部分を破ってしまい、空気漏れを起こすのが気胸です。X線撮影で確認しながら、検査を進めます。また、気管支鏡を行うことで元の病気自体が悪化することもあります。
CTを使ったX線撮影などで胸部に異常影があった場合、それだけでは確定診断ができません。気管支鏡で病変の広がりを見るとともに、組織細胞を採取して、病理診断することで肺がんの種類などを特定、その後の治療につなげます。肺がんなどが疑わしい場合、気管支鏡検査は避けて通ることができません。
ただ、肺の病変が肺の体表近くにある場合には、超音波診断で病変を観察しながら、部分麻酔を施した上で体外から生検針を刺して検査する方法が採られます。血痰、気胸などの合併症が発生する場合がありますが、気管支鏡に比べれば、安全度は高いと言えます。
気管支鏡検査では麻酔薬のアレルギーショックも1000人に2人程度報告されています。問診の時、歯科治療の麻酔で気分不快、ショックなどが起きたことがある人は、はっきりと伝えましょう。危険度の高い検査ですから、専門医らが充実した施設を選ぶべきです。
この記事は2005年7月3日現在の状況を元に作成されたものです。
その後さまざまな変化があることはご了承ください。
